ジャニーズとまどマギ論
「俺たちアイドルって、そういう仕組みだったんだね」
3次のアイドルとまどか☆マギカの魔法少女のシステムが一部似ていると思った話。
新編のネタバレはありませんが、アニメのネタバレはあります。
ジャニーズに限った話ではないかもしれないけど、他のアイドルはあまり詳しくないので、ジャニーズに限定しました。嵐オタなので嵐に基づいた自論ですが、他のグループにもある程度は当てはまると思います。
■キュゥべえのセリフを改変してみた
「YOU、僕と契約してジャニーズになってよ!」
「僕は、YOUたちの願いごとをなんでも叶えてあげる」
「YOUたちの美貌は、エンターテイメント界を覆す、収入源たりうるんだよ」
「とりわけ最も効率がいいのは、第二次性徴期の少年の、希望と絶望の相転移だ」
「僕はアイドルになってくれって、きちんとお願いしたはずだよ?」
「実際の姿がどういうものか、説明を省略したけれど」
「訊かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね」
「アメリカでは、年少の男性のことを、Juniorって呼ぶんだろう?
だったら、やがてジャニーズになるYOUたちのことは、ジャニーズJr.と呼ぶべきだよね」
「戦いの運命を受け入れてまで、YOUには叶えたい望みがあったんだろう?」
「それは間違いなく実現したじゃないか」
「あの子は極めつけのイレギュラーだ。どういう行動に出るか、僕にも予想できない」
(※坂本リーダー)
「アイドルを非難できるとしたら、それは同じアイドルとしての運命を背負った子だけじゃないかな」
■ジャニーズと魔法少女まどか☆マギカの共通点
- キュゥべえとジャニーさんの立ち位置がなんとなく似てた
- 希望や夢に満ち溢れた成長期の少年少女を狙う
- 素質がなければオーディションにすら呼ばれない(キュゥべえに勧誘されない)
- 一般人にアイドル・魔法少女に対して、夢や憧れの意識を持たせる
鹿目まどか:人助けのためにがんばるマミさんの姿は、とても素敵で、こんな私でも、あんな風に誰かの役に立てるとしたら、それはとっても嬉しいなって、思ってしまうのでした。(2話)
松本潤:
アネキがKinKi Kidsの大ファンで、いっしょにビデオを見るうちに「オレもやりたい!」って思うようになった。(アラシゴト・2005年7月25日)
相葉雅紀:「愛ラブSMAP」を見て、「SMAPとバスケがしたい!」って思っちゃったんだよね。クラスのジャニーズ通の女のコに「SMAPとバスケがしたいんだけど、どうすればいいかな?」って相談したら、「ジャニーズ事務所に入ればいいんじゃない?」って、いろいろ教えてくれたの。(アラシゴト・2005年7月25日)
- 素質さえあれば、気軽に仕事の見学・体験をすることも(ジュニア期に先輩のバックダンサーになる/マミさんの活躍を眺めたりバックアップする)
- 契約させれたら基本、後戻りはできない(女性アイドルと違って、男性アイドルは賞味期限が長いため、卒業・脱退しづらい)
- アイドル・魔法少女になった人の中には、危ないから他の人に同じ道を歩むことを勧めない人もいる
鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う? 家族や友達を、大切にしてる?今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。さもなければ、全てを失うことになる 。貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも。(1話)
櫻井翔:同じような道を選んでる人がいたとして「やってみろよ」とは 絶対に言えないです。あまりにもリスクが高すぎるし、こんな博打の人生、人に勧められたもんじゃない。(とくダネ!エンタビュー・2013年5月23日)
- アイドル・魔法少女の苦労は世間から理解されづらい
- 希望を持って契約した少年少女が成長するにつれ事実を知らされたり、現実を思い知らされ、絶望する
- 夢を叶える為に自分やプライベートを犠牲にしなければならない
- 彼(女)らが幸せになることを、報われることを祈るという点において、魔法少女のファンとジャニオタは似ている
- アイドルは偶像であり、まどかは神そのものであり、宗教的概念が存在する
- けどどちらも所詮エンターテイメントに過ぎない
■ジャニーズと魔法少女まどか☆マギカの相違点
- アイドルは誰からも知られてしまう一方、魔法少女は誰にも知られない
- アイドルには応援してもらえるファンがいるけど、魔法少女たちは違う世界にファンがいることを知らない
- 家族や友人に勧められてジャニーズになった人もいるので、夢を叶える為にジャニーズになったわけじゃない人も多数いる
- ジャニーさんは半強制的にグループを結成させるので、キュゥべえの方が良心的だったりする
- ジャニーズは魂を抜かれたりなんかしないし、魔女にはならない
- だけど脱退や引退するまでは、ジャニーズはアイドルでいなくてはならない